2020年2月
日本にも「危機管理庁」的なものが必要なのでは?2020.2.20
その都度いつも思うが、災害や緊急事態で社会が混乱しているときの危機管理のシステムが日本には圧倒的に不足している。(1)危機管理の専門家集団を中核にした総合的判断とそれに連動したアクションプランをリアルタイムで打ち出し、行動につなげる組織(2)対策を取り巻く状況、アクションの進行状況、今後の課題をリアルタイムで情報発信する体制(状況次第では、多様な言語での積極的な国際発信)(3)国際世論やマスコミ、民間の動きをフィードバックさせ、組織全体のかじ取りをするプロデューサー的人材の確保(4)そして縦割り行政の解消、などなど。そのための予算をきちんと確保し、横断的視点でリスクに立ち向かう政治的決断が必要。混乱の中で、NHKももっと積極的に役割を果たす必要があると思う。後追いでもたつく状況がもどかしい。
JASTJ緊急講演会 「どうなる?「日本版NIH」の未来」2020.2.20(木) プレスセンター10Fホール
日本科学技術ジャーナリスト会議 2020年2月11日
会員各位
- ■ 緊急講演会のご案内 ■■
どうなる?「日本版NIH」の未来
〜山中伸弥教授のiPS細胞備蓄事業報道の背景を含めて〜
講師: 末松誠氏(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 理事長)
日時: 2020年2月20日(木曜日) 午後4:00〜6:00
場所: 日本プレスセンター 10階ホール(B)
(東京都千代田区内幸町2—2—1)
日本医療研究開発機構(AMED)は、2015年4月に米国立衛生研究所(NIH)を手本にして発足した医療研究分野のファンディング・エージェンシー(予算配分機関)です。従来の文部科学省、厚生労働省、経済産業省に分散していた医療研究予算を束ね、一元管理することで「基礎から臨床応用までの医療研究を一気通貫に支援し、一日も早い成果の社会実装を目指す」としてスタートしました。
その後の5年間で、積極的な創薬支援、国際連携データシェアリングによる未診断疾患の早期診断、オーダーメイドゲノム医療の基盤となるバイオバンクの構築など、一定の成果を上げてきました。
しかしながら、昨年11月には山中伸弥教授(京都大学iPS細胞研究所長)が進めるiPS細胞備蓄事業の見直しについて、「一部の官僚が夏に同研究所を訪れ、透明性の高い議論を経ずに、いきなり減額すると言った」ことが明らかになり大きな波紋が広がるなど、ここにきて、政府による不透明な予算決定プロセスや、AMEDの運営方法に議論が生じる事態になっています。
AMEDは2020年度から第2期健康・医療戦略に即した第2期中長期計画期間に入ります。そこで、末松誠理事長を迎えて、この5年間を振り返るとともに、現状と課題、医療研究開発の本質に根ざしたファンディング・エージェンシーのあり方について、お話しいただきます。
氏名 末松 誠(すえまつ・まこと)さん
略歴:1983年慶應義塾大学医学部卒、カリフォルニア大学サンディエゴ校応用生体医工学部留学、2001年慶應義塾大学教授(医学部医科学教室)、07年文部科学省グローバルCOE生命科学拠点代表者、慶應義塾大学医学部長、科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(ERATO)「末松ガスバイオロジープロジェクト」研究統括。15年4月から現職。専門は代謝生化学。
担当 JASTJ副会長 瀧澤美奈子
※参加希望の方は下記URL先に、 2月19日(水)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
https://forms.gle/wGu9wgvrV28YPCcK6
※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。
事務局:日本科学技術ジャーナリスト会議
日本プレスセンタービル8階 818(東京都千代田区内幸町2—2—1)
HP: https://jastj.jp/ Mail: hello@jastj.jp
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