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2018年5月

きらり「自動運転 地域はどう変わる?」2018.5.31

(アナ)

自動運転の車や路線バスの実証実験が、日本各地でおこなわれている。自動運転は、地域をどう変えるのか?室山解説委員。どんな状況?

(むろ)

自動運転の目的の一つは、地域の課題を技術の力で解決すること。日本各地で実証実験がはじまっている。藤沢市では、自動運転の宅配便の実験がおこなわれた。スマホで呼び出された場所に、制限された公道を無人で走り、荷物を届ける。このシステムを使えば、いつでもどこでも。自由な時間と場所で、荷物を受け取ることができるようになる。不在率が高い宅配の効率を高める意味で、ビジネスとしても注目され、流通の世界に影響を与えそう。

(アナ)

自動運転実験の全体の状況は?

(むろ)

自動車はハンドルで横方向、アクセルとブレーキで縦方向の、二つの動きで走るが、自動運転のレベルは、2つの要素がいくつ自動化されているかで決まる。レベル1と2はすでに実現(運転主体はドライバー)。レベル3-5はシステム運転だが、レベル3ではシステムが運転不可能時はドライバーが運転代行。レベル4は一定条件を前提で無人運転が許され、レベル5は無制限な無人運転となる。現在実証実験が行われているのは、主にレベル34。今日はレベル4の公共機関の実験の様子を伝えたい。

全国の実験は、予定も含めて38か所。目的は「事故減少」「渋滞解決」「流通効率化」「高齢化」「ドライバー不足」「雇用確保」「観光開発」といろいろあるが、都会では「事故と渋滞解消」、地方では「高齢化問題」解決の意味合いが強い。自動運転は「地域の課題を可決」することが大切で、多様な姿がある。

(アナ)

実例紹介して。

(むろ)

たとえば石川県の輪島市。過疎化で、鉄道が廃線となり、路線バスも減少する中、自動運転への期待が高い。小型のカートで、時速20キロ以下の低速で、3キロの路線のうち1キロを自動運転で走行実験している。車は、センサーで周囲の環境を監視しながら走るが、電磁誘導線を道路に埋め込み、その情報を読みながら走行するので、低コスト、かつ雪道でも道路のラインが見えなくても、走行が可能となる。過疎化対策として住民の期待も大きい。

(アナ)

今後、どんな社会がやってくる?

(むろ)

政府発表の「大綱」は2020-25年の社会の姿を描いている。一般道ではレベル2までだが、高速道路ではレベル3の車が走り、限定地域でレベル4の車(バスなどの公共機関)が走っていると予測。限定地域では、輪島のように小型の車が走ったり、もう少し大きなバスも走っているだろう。

兵庫県の播磨科学公園では、自動運転の無人バスの走行実験が、乗客を乗せて、3日にわたって行われた。時速は15キロ以下の低速。走行場所は、管理区域ではあるが、一般の車が走ったり、歩行者も歩いている。実験に参加した、15キロ離れたバス会社に監視センターを設置し、バスの周辺や中の様子をリアルタイムで監視し、安全でスムースな走行が可能かを調べた。バス会社では、基礎的な情報を集め、将来は事業化する計画。

(アナ)

今後どうなる?

(むろ)

地域の課題は場所によって多種多様。その地域に合った自動運転を育てる必要がある。そのためにも「地域への説明」「住民理解」をきちんと行う必要があると思う。

(アナ)

ありがとう。

 

 

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くらし解説「自動運転地域はどう変わる?」(5/31(木)10.05-10.15)NHK総合テレビ生放送

自動運転の路線バスやタクシー、運搬車を地域に導入し、役立てようという動きが、各地で動き出した。 宅配便や(藤沢市)、空港内のバス(羽田空港)を無人化してドライバー不足を解消したり、高齢化で町に出ることができなくなったお年寄りの移動に活用したり (石川県輪島市)、観光客をのせ頻繁な交通を実現したり(沖縄県茶谷)、JRの廃線利用をかねた土地利用として無人バスを走らせたり(日立市)、道の駅に応用したり(秋田県)・・・。 いずれも、地域が抱える「課題」を自動運転で克服し、地域おこしにつなげようとする試みといえる。 4月に公表された「自動運転大綱」では、無人運転(レベル4)は、場所、速度、時間など制限された条件の下で認められる。 各地域では、多種多様な条件を設定、さらに道路環境の整備や、地域ルールを設定することで、独自の実現をめざしている。 自動運転は地域をどう変えようとしているのか? 各地の実例を紹介しつつ、今後の課題を解説する。

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