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キラリ「地球10万周!国際宇宙ステーションが見た宇宙」2016.6.21

(アナ)

国際宇宙ステーション(ISS)が、5月中旬で、ついに地球を10万周した。どんな成果があがっているのか?室山解説委員。

(むろ)

ISS(International Space Station)はサッカー場大の宇宙の施設。

1998年にロシアのザーリャが打ち上げられたのち、増築してきた。その後18年経過し、現在では、15カ国が参加している。総飛行距離40億キロ以上。地球と火星を10往復した計算になる。ロケットの打ち上げは175回にのぼり(-2016.4.9)、ある報告では、ISSで作業した宇宙飛行士の数は、のべ376人にのぼる。その中で、日本人も7名が活躍した。この7月には、大西さんがISSに向かう予定。

(アナ)

ISSの任務とは?

(むろ)

人間が無重力状態に常駐するので、それを生かした仕事をしている。

 「実験、研究」(科学、医学、生物、物理)

 「地球・天体観測」

 「宇宙技術の進化・拡大」(ロケット、衛星、その他)

まず②の「地球・天体観測」の成果とは・・

ISSにはいくつものカメラがあるが、地球側の出窓(キューポラ)から、数々の場面を宇宙飛行士が撮影することができる。

「火山の噴煙」の写真は若田さんが撮影。「インドネシアの森林火災」は油井さんが撮影した。またNYの「同時多発テロ」後の様子も撮影された。地上の社会的な事件などが、宇宙飛行士の目で生々しく記録されてきた。

また宇宙と地球の関係を示す美しい映像も撮影されてきた。月と地球。夜の地球。流れ星や雷は下に見える。雷の時起きる「スプライト」(妖精の意)と呼ばれる不思議な現象も撮影に成功。スプライトは雷の時宇宙に向かって起きる放電現象。宇宙と地球が連鎖していることを示している。

(アナ)

「実験や研究」の成果は?

(むろ)

「創薬」(筋ジストロフィー、歯周病菌、人工血液)

「医学・健康」(老化のメカニズム(骨や筋肉))

「環境技術」(水再生、空気浄化(CO2吸着)など)

の研究がおこなわれ、宇宙でしかできない成果を地上に還元されることが期待されている。

  

(アナ)

「宇宙技術の進化・拡大」とは?

(むろ)

ISSに向けて、数多くのロケットや宇宙機が打ち上げられてきた。最近では民間企業も参加するなど、ISSは宇宙技術全体を底上げする舞台となってきた。またISSの中では、人間と協調する宇宙ロボットの実験や、折り畳み式住居の実験などで、「建て増し」できる、新しいタイプの宇宙施設も模索されている。「有人宇宙開発」はISSを舞台に着実に進んでいると言える。

(アナ)

今後どうなる?

(むろ)

課題は費用対効果。日本のISS予算は400/年(通算8000億円)。それに見合う成果を上げているのか批判もある。今後は、残された期間でその成果を模索する必要がある。運用は2024年末まで。あと5万周。成果を期待したい。

(アナ)

ありがとう。

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