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2015年11月

時論公論「COP21開幕 どうなる?地球温暖化交渉」 11/30(月)24.00-24.10

11月30日から、パリで2020年以降の地球温暖化防止のルールを決める国際会議COP21が始まる。 温暖化の破局的な被害を避けるために気温上昇を2℃以下に抑える必要があるが、 これまでに各国が提出したCO2削減計画を足し上げても削減が不十分で、このままでは大幅な気温上昇が続くと見られる。 さらなる削減を各国にどう割り振るのか?他に方法があるのか?いよいよ始まった温暖化交渉の行方を展望する。

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キラリ「どう共存?ロボットと人間~ロボット法学会誕生へ」2015.11.24

(アナ)

ヒューマノイドや介護ロボットなど、コンピュータで動く機械が、私たちの生活に続々と入り込んでいる。そんな中、日本初の「ロボット法学会」設立の動きがでてきた。室山解説委員。どんな状態?

(むろ)

ロボットが生活にどんどん入り込み、人間とロボットの関係を考えなければならない状況が出てきた。先日、日本初のロボット法学会準備会が行われ、法律関係者、ロボット関係者などが集まり、熱気むんむんの議論が行われた。

(アナ)

そもそもロボットの種類は?

(むろ)

「産業ロボット」「サービスロボット」に分かれるが、後者が生活に入ってくる。ロボットとどう共存するか、今後ルールが必要となる。

(アナ)

なぜ法律まで必要なのか?

(むろ)

たとえば現在、自律型ロボットなどが公道を走ると道路交通法違反となる。そもそも、法律ができた時、ロボットのような移動体が道路を走る想定がなかったためだ。このように法律と社会の間に齟齬が出ており、新しい法律が求められている。

(アナ)

将来どんなトラブルが予想される?

(むろ)

たとえば、自動運転の場合。自動運転には「運転支援」(ドライバー責任)と「無人運転」の二つの考え方があるが、後者の場合、法体系をどうするかという課題が出てくる。

たとえば自動運転の車が、何らかの原因で事故を起こした場合、責任は「運転手」なのか「メーカー」なのか?あるいは「ナビの地図データ」が更新されていなかった時の事故責任はだれになるのか?

今、脳や神経と接続したロボット(サイボーグ)が出てきているが、もし何者かがこのロボット義手を破壊したら、傷害罪になるのか?器物損壊となるのか?

さらに、テレイグジスタンスロボットという「分身ロボット」の研究も進んでいる。これが国境を越えて動きだしたとき、身柄拘束をしたら「人権侵害」となるのか?出入国管理の扱いはどうなるのか?(物か?人か?)どの国の法律を適用するのか?ロボットが犯罪を犯した時は何罪になるのか?などなど。将来は、新しいテロ対策が必要になるという指摘もある。

さらに自律型人工知能ロボットが創作活動(小説や作曲など)をした時、その著作権はどこに帰属するのか?そもそも「ロボットの人格」はどうなるのか?等枚挙にいとまがない。

(アナ)

今後、どのようにルールをつくっていけばいいのか?

(むろ)

アシモフ「われはロボット」のなかには「ロボット3原則」というのがあるが、これのようなものがさらに進化して、きちんとした法体系になる必要がある。

(アナ)

私たちはこのことにどう向き合えばいいのか?

(むろ)

機械文明が進化し、人間の能力を道具や機械が補完して、人間の能力を拡大し続けてきた。手は、ハンマーやショベルカーになり、目は望遠鏡でさらに遠くが見えるようになり、といった塩梅。そして今、コンピュータが脳の機能の拡大をはじめ、ついには人工知能が出現した。このように底流には文明の問題が横たわっており、奥深い。事務局も「幅広い議論の蓄積が必要!」と訴えており、丁寧な準備が必要と思われる。

(アナ)

ありがとう。

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来週の解説番組のお知らせ

11/24(火)10.05-10.15

くらし解説「どう共存?ロボットと人間 ロボット法学会誕生へ」(総合テレビ、生放送)

サイボーグや自動運転など、

人工知能が出現しつつある今、ロボットやコンピュータとの共存が課題になっています。

今後人間はロボットとどう共存していくのか?を考える「ロボット法学会」が誕生の気配を見せています。

その動きと、どのような課題があるのかを考えます。

(ラジオ)夕方ホットトーク

11/24(火)

「COP21 どうなる?国際交渉」(国立環境研持続可能社会研究室長 亀山康子さん)

11/30から始まるCOP21は、人類社会の未来を決める重要会議。しかし先進国と途上国の利害の対立が、

「全ての国が参加する温暖化防止体制」を大きく阻んでいる。「地球益と国益」両立を目指す温暖化交渉の舞台裏と課題を伺う。

11/25(水)

「COP21 どこまで進む?温暖化」(国立環境研究所 江守正多)

COP21参加各国のほとんどは、温室効果ガス削減の自主目標をすでに発表しているが、地球平均気温上昇2度の目標には届かず、

このままでは深刻な影響が出そうだという。温暖化はどのような状況になるのか?科学の観点から伺う。

11/26(木)

「COP21 深刻化する?温暖化被害」(東大生産研究所教授 沖大幹さん)

温暖化に伴って、地球の水循環が大きく変動し、農業や漁業をはじめとした人間活動に深刻な影響を及ぼす。

温暖化対策はCO2を減らす(緩和策)だけではなく、温暖化被害にも備える(適応策)も重要。

世界と日本の緩和策の現状と対策について伺う。

11/27(金)

「東京モータショー2015 自動車はどこへ行くのか?」(国際モータージャーナリスト 清水和夫さん)

東京モーターショーが2年ぶりに開かれた。今年の特徴は、未来社会を先取りしたエコカーと自動運転車両。

ディーゼル以外のエコカー(EVと燃料電池車)の流れが見えるとともに、

自動運転車が作り出す、未来型の情報社会のイメージも鮮明になった。

次世代自動車は未来をどう変えるのか?最新情報と今後の課題を伺う。

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キラリ「飛んだ!国産旅客機MRJ」2015.11.12

(VTR)

昨日の午前、日本初の国産ジェット旅客機MRJが、初飛行に成功しました。飛行時間は1時間半。事業開始から7年。何回もの飛行延期を経て、待ちに待った成功でした。

(アナ)

室山解説委員。飛びましたね。

(むろ)

やっと飛んだ。飛行延期5回。4年遅れ。慎重に慎重を重ねた初飛行だが、スケジュールがおくれており、ぎりぎりの成功だった。国産航空機としては半世紀ぶり。民間ジェット機国産機は初めての飛行だ。

(アナ)

どんな飛行機?

(むろ)

MRJ(Mitsubishi Regional Jet)のRegionalは「地方の、地域の」という意味。短中距離を飛び、地域の空港をつなぐタイプの航空機。全長約36m。座席数92(今後78も)の小型機だが、座席もゆったり。他の航空機より燃費が20%向上し、離陸時の騒音面積も40%以上狭い「エコな」飛行機。最新設計エンジンと軽量ボディ(アルミ合金+炭素繊維)で可能になった。航続距離は約3300キロ。東京から国内+北京やグアムをつなげる。新興国の成長や経済発展で、生活も多様化し、このようなタイプのジェット機が今後必要。プロペラ機より短時間で移動できるし、燃費がいいので料金が安くなることも期待できる。

(アナ)

それにしても技術立国日本がなぜ今頃ジェット機開発に成功なのか?

(むろ)

敗戦後日本は、航空機の製造、研究が禁止され、開発に出遅れたいきさつがある。技術者たちは自動車産業など、各分野へ散り、日本のもの作りを支えてが、一部はボーイング機の部品の35%を担当するまでに力をつけてきた。そして今「国産機」設計製造の夢を果たした。

(アナ)

国産はなぜそんなにスゴイ?

(むろ)

「自分で決めて、自分で作る」ので影響が大きい。航空機の部品製造も素晴らしいが、決められた価格と性能のものをきちんとつくるのみ。しかし航空機全体をやるとなると、航空機のコンセプトから設計、部品発注など、全て決められる。MRJの部品は100万個(自動車3万個)あり、影響は大きい。産業活性化や自立、経済浮揚にもつながる。

(アナ)

初飛行成功したので、今後はもう大丈夫?

(むろ)

まだまだ課題山積。登山で言うと5合目くらいという人もいる。今後の課題の一つ目は、まずは「ライバルとの競争」に勝つこと。世界のジェット旅客機のシェアをみると、今後20年で2倍の成長産業だが、中型、大型は欧米のメーカーが独占(米ボーイング、欧エアバス)。MRJは100席以下のエリアを狙っているが、ライバルがいる。2強がブラジルとカナダ。中国ロシアも追随している。小型機の受注は今後20年で5000機を越えるといわれているが、受注現在407機のMRJは、ライバルの競争に勝ち、受注数をまだまだ伸ばしていかなければならない。課題の二つ目は「サービス体制の充実」。航空機の技術以外に、メンテや価格、その後の運用全体を支えるビジネスモデルの充実が重要。50年前日本は、日本初の国産プロペラ機YS-11を開発したが、価格設定やサポート体制が未熟で、182機製造で、360億円の赤字がでて生産中止となった。まさに「技術で勝ってビジネスで負けた」状態。MRJはこの反省に立ち、十分な体制をつくる必要がある。

(アナ)

今後のスケジュールは?

(むろ)

今後2500時間飛行試験をして、各国航空局に安全性を証明する必要がある。2017年の春にはANAに1号機納入の予定。MRJが産業を活性化し、日本や世界に貢献できる日を期待したい。

(アナ)

ありがとう。

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BSキャッチインサイト「COP21どうなる温暖化交渉?」くらし解説「飛んだ!MRJ」11月12日生放送

あす11/12(木)

7.20頃から8分間BSキャッチインサイト「COP21温暖化はどこまで防げるか」

月末からはじまる温暖化交渉の現状と課題を解説。

10.05-10.15くらし解説(総合)「飛んだ!国産旅客機MRJ」

半世紀ぶりの日本の国産旅客機MRJ(ジェット機としては初)とはどんな航空機か?

その可能性と課題を解説します。

お時間あればぜひともご覧ください。

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