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キラリ「飛んだ!国産旅客機MRJ」2015.11.12

(VTR)

昨日の午前、日本初の国産ジェット旅客機MRJが、初飛行に成功しました。飛行時間は1時間半。事業開始から7年。何回もの飛行延期を経て、待ちに待った成功でした。

(アナ)

室山解説委員。飛びましたね。

(むろ)

やっと飛んだ。飛行延期5回。4年遅れ。慎重に慎重を重ねた初飛行だが、スケジュールがおくれており、ぎりぎりの成功だった。国産航空機としては半世紀ぶり。民間ジェット機国産機は初めての飛行だ。

(アナ)

どんな飛行機?

(むろ)

MRJ(Mitsubishi Regional Jet)のRegionalは「地方の、地域の」という意味。短中距離を飛び、地域の空港をつなぐタイプの航空機。全長約36m。座席数92(今後78も)の小型機だが、座席もゆったり。他の航空機より燃費が20%向上し、離陸時の騒音面積も40%以上狭い「エコな」飛行機。最新設計エンジンと軽量ボディ(アルミ合金+炭素繊維)で可能になった。航続距離は約3300キロ。東京から国内+北京やグアムをつなげる。新興国の成長や経済発展で、生活も多様化し、このようなタイプのジェット機が今後必要。プロペラ機より短時間で移動できるし、燃費がいいので料金が安くなることも期待できる。

(アナ)

それにしても技術立国日本がなぜ今頃ジェット機開発に成功なのか?

(むろ)

敗戦後日本は、航空機の製造、研究が禁止され、開発に出遅れたいきさつがある。技術者たちは自動車産業など、各分野へ散り、日本のもの作りを支えてが、一部はボーイング機の部品の35%を担当するまでに力をつけてきた。そして今「国産機」設計製造の夢を果たした。

(アナ)

国産はなぜそんなにスゴイ?

(むろ)

「自分で決めて、自分で作る」ので影響が大きい。航空機の部品製造も素晴らしいが、決められた価格と性能のものをきちんとつくるのみ。しかし航空機全体をやるとなると、航空機のコンセプトから設計、部品発注など、全て決められる。MRJの部品は100万個(自動車3万個)あり、影響は大きい。産業活性化や自立、経済浮揚にもつながる。

(アナ)

初飛行成功したので、今後はもう大丈夫?

(むろ)

まだまだ課題山積。登山で言うと5合目くらいという人もいる。今後の課題の一つ目は、まずは「ライバルとの競争」に勝つこと。世界のジェット旅客機のシェアをみると、今後20年で2倍の成長産業だが、中型、大型は欧米のメーカーが独占(米ボーイング、欧エアバス)。MRJは100席以下のエリアを狙っているが、ライバルがいる。2強がブラジルとカナダ。中国ロシアも追随している。小型機の受注は今後20年で5000機を越えるといわれているが、受注現在407機のMRJは、ライバルの競争に勝ち、受注数をまだまだ伸ばしていかなければならない。課題の二つ目は「サービス体制の充実」。航空機の技術以外に、メンテや価格、その後の運用全体を支えるビジネスモデルの充実が重要。50年前日本は、日本初の国産プロペラ機YS-11を開発したが、価格設定やサポート体制が未熟で、182機製造で、360億円の赤字がでて生産中止となった。まさに「技術で勝ってビジネスで負けた」状態。MRJはこの反省に立ち、十分な体制をつくる必要がある。

(アナ)

今後のスケジュールは?

(むろ)

今後2500時間飛行試験をして、各国航空局に安全性を証明する必要がある。2017年の春にはANAに1号機納入の予定。MRJが産業を活性化し、日本や世界に貢献できる日を期待したい。

(アナ)

ありがとう。

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