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阪神淡路大震災20年

20年前、あの地震が起きた。当時私はクローズアップ現代のチーフプロデューサーで、1か月前に起きた三陸はるか沖地震のロケのため、ディレクターを現地に派遣した直後だった。担当ディレクターから、建築基準法改正前後の建築物の崩壊に大きな差がでており、良いリポートになると報告を受けていた。この情報を世に問えば、今後の地震災害を軽減できるかもしれない。ロケを終えて早く帰って来いとディレクターに電話した直後だった。

早朝、NHKスペシャル班の同僚から自宅に電話が入った。「室ちゃん!すぐテレビをつけろ!」慌ててテレビを付けると、画面に煙を上げる神戸の街の空撮が写っていた。「なんだこれは!」こうして前代未聞の阪神淡路大震災の取材が始まった。私は3日後のNHKスペシャルのプロデューサーとして現地に入り、その後1か月間NHK大阪局の廊下で寝るような厳しい仕事が続いた。NHKで初めて、携帯電話をスタッフに持たせ、連絡を取り合った。被災地には陸路からは近づけず、海から船で渡った。目の前に崩壊した神戸のビル群が横たわっていた。長田地区では大規模な火災が起きていた。心の奥底に突き刺さるような、悲惨な光景だった。建築基準法改正前の建築物は、大きく崩壊し、クローズアップ現代で放送するはずだった情報が手遅れになったことも悔やんだ。

あれから20年。東日本大震災に象徴されるように、日本列島に地震災害は続いている。「体験は共有できない」という。しかし私たちはこの体験を昇華した形で、後世に伝えていかなければならない。

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投稿: 市川誠 | 2015年1月17日 (土) 20時56分

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