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くらし解説「IPCC報告 どう向き合う?地球温暖化」2014.11.7

(アナ)

今週日曜日、地球温暖化の最新情報をまとめた、IPCC第5次評価統合報告書が、7年ぶりに公表された。地球温暖化の現状と課題。室山解説委員。どんな報告?

(むろ)

デンマーク・コペンハーゲンで、120カ国の科学者や政府関係者などが集まり開催。深刻化する温暖化の現状や対策についての最新報告を公表した。今後、各国の温暖化対策やエネルギー対策に強い影響を与えるだろう。

(アナ)

どんな内容?

(むろ)

温暖化が相変わらず進んでおり、まだ入り口。今後の対策次第では大きく影響が変わっていく。このままさらなる対策ない場合は、地球平均気温が、最大4.8度まで上昇。逆に、考えられる最大の対策を講じた場合は、産業革命から2度未満の上昇で抑えることができ、被害も最小限となる。いずれの対策をとっても、今後しばらくの温度上昇は同じ。しかし2050年以降の将来は、大きな差が出る。温暖化は未来に生きる、私たち子孫の問題。

(アナ)

4.8度上昇するとどんなことが起きるのか?

(むろ)

まず海水の膨張などで、海面水位が最大82センチ上昇し、世界の沿岸地域、とくに途上国で「浸水」「洪水」「浸食」などによる深刻な被害が出る。日本の場合、60-63センチ上昇で、砂浜の85%が消失するというデータがあり、これ以上のことが世界全域で起きることになる。また北極海氷が縮小しているが、このままでは、今世紀半ば、夏の氷が消滅するかもしれない。北極海の氷は南極の氷とともに、地球全体の気候の安定装置で、北極の異変が与える影響は計り知れない。また異常気象も増加する。まず、世界全域で「高温化」で高温化が起き、それによって水循環に異変が起きる。中緯度の大陸と熱帯で「極端な雨」が降り、乾燥亜熱帯地域で「水資源の減少」が起きる。そのため、水資源争奪等のトラブルが起きる。また農業への影響も、2度上昇で世界全体の収量が減少し、4度上昇で、食糧安全保障に影響が出ると書かれている。

(アナ)

どうすれば2度未満に抑えることができる?

(むろ)

2度未満を実現するには、人類のCO2総排出量を、29000億トンに抑えなければならない。すでに19000億トンを排出しているので、残る排出可能量は1兆トンしかない。この量はあと30年で、人類の排出がオーバーしてしまう量。(世界の排出量350億トン(2011年))そうならないためには、2050年までに、温室効果ガスの排出を40-70%削減(2010年比)し、2100年では、排出ゼロ、もしくは(生物CCSなどで)マイナスにしなければならない。これは、大変な作業。

(アナ)

出来るのか?

(むろ)

IPCCは、複数の方法があると述べている。いずれにしても、「省エネ」「再生可能エネ」「低炭素エネルギー(天然ガス、水素、原発)」「CCS(CO2回収、貯留)」を組み合わせ、場所と時間を調整し、乗り越えねばならない。IPCCは、「技術」はある。ないのは「やる気」と述べている。

(アナ)

今後どうなる?

(むろ)

温暖化交渉は重要局面に入る。来年末、パリのCOP21で、2020年以降の、米中参加による世界の温暖化対策の合意への議論を行うが、今後は「地球益」と「国益」を両立させるという難しい仕事がある。私たち市民も、未来への想像力を持ち、ライフスタイルを変えていかなければならない。

(アナ)

ありがとう。

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