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2014年10月

キラリ「COP12終了 どう守る?生物多様性」2014.10.23

(アナ)

162か国・地域の代表などが集まり、生物多様性条約締約国会議(COP12)が、今月、韓国でおこなわれ、先週終わった。室山解説委員。どんな会議?

(むろ)

地球に生きる多種多様な生物を、どう守るかを議論する国際会議。これはよく知られている絶滅危惧種。絶滅すると二度と会えない貴重な存在。韓国で行われた11日間の議論は、生物多様性を守るため、一部前進したものの、まだまだ課題山積といえる状況で終わった。

(アナ)

生物多様性条約とは?

(むろ)

1992年にブラジルで行われた地球サミットで、地球環境にかかわる重要な国際条約が誕生した。ひとつが「国連気候変動枠組み条約」もう一つが「生物多様性条約」。双子の条約とも呼ばれている。今日は後者のお話。

(アナ)

そもそも「生物多様性」とは?

(むろ)

地球上の生命は、約40億年前に誕生し、進化を続け、現在3000万種まで多様化した。生物はお互いに「生かし生かされ」共存共栄。このシステムは全ての生物の生存の基盤ともいえる。生物多様性条約の目的は「生物多様性の保全」「持続可能な利用」「遺伝子資源の公正衡平な配分」の3つ。人間と自然との調和を目指している。

(アナ)

現状はどうなっている?

(むろ)

生物多様性は今危機にある。生物種は過去5回の絶滅を経験している。最新では6500万年前の恐竜絶滅などがあるが、それらは小惑星衝突によるものなど、自然現象が原因で、1000年に1種のスピードでおきた。

ところが、いま6回目の絶滅だが、人間活動が原因で、1年に4万種消滅する、猛スピードで進行している。たとえていえば、3000万部品の飛行機が、1年に4万部品落下しながら飛んでいるようなもの。

(アナ)

COP12で何がきまった?

(むろ)

最先端の様々な議論もあったが、決まったことで重要なものは、「先進国から途上国への資金を、2015年までに2倍。2020年まで継続する」というもの。途上国は生物多様性の宝庫だが、守るための資金や組織が不十分で、先進国の支援がぜひとも必要なため、重要な決定がなされた。しかし、課題も多い。「2050年までに自然と共生」する目標を達成するために「2020年までに20の行動をおこす」ことが国際的に決められている。

そのためには、「海域の10%を保護地域に」「サンゴ礁など脆弱な生態系への悪影響最小化(2015年目標)」「絶滅危惧種の絶滅防止」「水産資源の持続的漁獲」「侵略的外来種の制御、根絶」などを実行する必要があるが、進捗状況はよくなく、未達成のまま。大きな課題が残っている。

(アナ)

なぜうまくいかない?

(むろ)

人間の欲望や経済活動が優先されて、生物多様性の保護が後回しになっている。人間の生存を支えることができる面積の大きさを表す指標に、「エコロジカルフットプリント」があるが、人間は現在でも地球1.5個分の生活をしており、地球資源は限界状態。もし全人類が日本人の生活をすると、地球が2.3個。アメリカ人の暮らしをすると4個も必要といわれる。今後は、地球の生産能力に見合った「持続可能な」暮らし方を模索しなければならない。

(アナ)

どうすればいい?

(むろ)

生き方や社会の構造を変える必要があるが、一人一人の考え方も変わらなければならない。1992年、地球サミットで演説したある少女は「治すことができないものをこれ以上壊さないでほしい」と訴えた。生物多様性は、40億年かけて出来上がった、かけがえのない作品。壊れたらもう元には帰らない。ひとりひとりの認識が重要といえる。

(アナ)

ありがとう。

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くらし解説「COP12終了 どう守る?生物多様性」10/23(木)10.05-10.15NHK総合

今月韓国で開かれたCOP12(生物多様性条約締約国会議)の議論の内容と生物多様性を守るためには何が必要か?世界、そして日本は何をどうすればいいのか?について解説します。

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深刻化する温暖化にどう立ち向かうか。9月に行われた環境サミットでは、その深刻さが改めて共有された。温暖化をめぐる国際交渉は今まで参加していなかった米中を交え、新しい段階に入っている。世界は今後、どのような協力体制をとっていけばいいのか?最新状況を伺う。

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