« 2014年5月 | トップページ | 2014年8月 »

2014年6月

松本サリン事件20年

今から20年前、あの松本サリン事件が起きた。私はNHKスペシャル「驚異の小宇宙人体2:脳と心」のディレクターから、クローズアップ現代のチーフプロデューサーになったばかり。その第一作目が「松本サリン事件」だった。報道フロアで多くのスタッフと議論し、私たちはこの奇妙な事件の仮説を立てた。有機リン系の農薬と何が混ざるとサリンになるかから始まり、近くの大学の焼却炉で高温で化学物質が熱せられ、大気の放出後、逆転層でサリンが落下した可能性まで検討した。しかしどの仮説も、決め手を欠いていた。一つだけ言えたことは、当時犯人とされていた河野さん説は、どう見ても無理があるということ。私たちは河野説は取らず仮説を列挙する構成を採択した。理論で詰めていくと有る疑問に行き着いた。「まさかテロじゃあないですよね」と私が発した言葉に周囲が凍りついた。そうだ、そんなことあるわけない。この荒唐無稽な説はその場でやり取りされただけで、消えていった。しかし、その後地下鉄サリン事件が起き、犯人がオウム真理教だと分かり、不安が的中していたことが判明した。この一連の出来事は、新米のプロデューサーの初陣として、苦々しい思い出として、私の心に今も残っている。多くの被害者の皆様のご冥福を祈らずにはいられない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラジオ生放送のお知らせ2014.6.17-20

6/17(火)17.30ころから15分間生放送

「ウエアラブルコンピューターは何をもたらすか?」黒崎政男さん(東京女子大教授(哲学))コンピューターの小型化で、メガネや手首に取り付けるウエアラブルコンピューターが広がり始めた。便利な一方、私たちの生活や心理に深く影響し、社会全体を変える側面も持つ。今後は、皮膚下に埋め込んだり、脳信号と連動するコンピューターまで現れるという。未来型コンピューターは人間社会をどう変えるのだろうか?現状と今後の課題を伺う。

6/18(水)17.30ころから15分間生放送

「若田さんに見る リーダシップ論」的川泰宣さん(JAXA名誉教授)日本人初の国際宇宙ステーション船長となった若田光一さんは、188日間の任務を終え、無事帰還した。若田さんは食事をクルーとともにするなど「和の心」で臨む、新しいタイプのリーダーとして高く評価された。若田さんはどのように任務をこなし成功したのか?若田さんの仕事の流儀を通じて、新しい宇宙時代のリーダーシップとはなにかを伺う。

 

6/19(木)17.30ころから15分間生放送

「守れ!危機方言」木部暢子さん(国立国語研究所教授)方言が急速に消滅している。世界では2500もの言語が消滅しており、日本でも沖縄、北海道(アイヌ)、八丈島などが例にあがっている。今年は八丈島で「危機方言サミット」がはじめて開かれる。「危機方言」とは何か?その豊饒な世界について、最新の研究成果を伺う。

 

6/20(金)17.30ころから15分間生放送

「地球温暖化最新事情」江守正多さん(国立環境研究所温暖化リスク評価研究室長)

温暖化最新研究IPCC5次報告が、昨年秋からこの4月までに3回公表された。現在まとめ中で、10月の統合報告で全容が明らかになる。地球温暖化はどんな状況か?5年ぶりの報告書の、最新の内容と今後の課題について伺う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

夕方ホットトークのお知らせ6/5(木)17.30頃から15分間ラジオ生放送

ラジオ番組にゲストをお招きし、15分間生放送でインタビューします。お時間が合えばお聞きください。

「どう育てる?サイエンスカフェ」縣秀彦さん国立天文台天文情報センター普及室長)

6/5(木)17.30頃から15分間。ラジオ第一。

科学者と市民がコーヒーを飲みながら、科学について語り合うサイエンスカフェが広がっている。原発事故、鳥インフルエンザ、再生医療など簡単に答えが出ない事柄を本音で語り、市民と科学の溝を埋める。サイエンスコミュニケーションの活動の中心人物の縣さんに、現状と今後の課題について伺う。

(近畿、東海3県、九州、仙台、盛岡、北海道、福島以外の全国放送)

(インターネット放送らじるらじるはどこでも聞けます)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2014年5月 | トップページ | 2014年8月 »