« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013年5月

キラリ「最新研究 心はどこまで読める?」2013.5.23

(アナ)

眼の動きや声など、体の動きや変化から、心の状態を読み取り、医療や心の研究に生かそうという技術が、注目されている。室山解説委員。どういうこと?

(むろ)

私たちの心は、体と密接に関連している。心拍、血圧、精神発汗、声の震えなどの形で心の状態は、体に表れるが、今日は眼の動き、特に瞳孔の大きさから心を読む研究を紹介する。夏目綜合研究所は、モニターに色々な画像を出し、その時の表情(目、口元、眉毛などの角度)、視線、瞳孔の大きさで、対象に対する人間の心の状態を把握するシステムを開発した。モニターには、視線の方向と、注目度が丸の大きさで示されるが、これに表情解析データを合わせると「どのような気持ちで、どこに、どの程度注目しているか」がわかる。

(アナ)

どのくらいの精度?

(むろ)

瞳孔の大きさは意識で操作できないので、かなりの精度。すでに国内の、メーカーの研究所や、心理学を研究する大学に20か所ほど、このシステムを導入している。

(アナ)

どんなことに応用ができるのか?

(室山)

商品やCMなどのコンテンツを見せ、消費者の心理を調べたり、家事ロボットに組み込んで、家族の心理を理解するロボットが開発できる。また車に導入すればドライバーの心理状態を把握して事故を防いだり、その時の気分に適した飲み物を推薦してくれる自動販売機が出てくるかもしれない。

(アナ)

他の研究は?

(むろ)

最近、脳を直接解析して、心を解析する技術がでてきた。特に、夢の画像化に成功した事例を紹介しよう。ATRでは、人間が夢を見ている時の脳血流変化をfMRIで測定し、夢の内容をあてるシステムを開発した。まず被験者に脳波計をつけて眠らせ、外から夢を見ているかどうかが分かるようにしたうえで、データ(脳血流変化)をとる。被験者は夢を見た直後起こされ、データからつくられた画像と実際の夢を照合。高い精度で夢の内容(男の顔、車、建物などのカテゴリー)をあてることができるようになった。

もうすこし詳しく実験プロセスを説明すると、まず、起きている時の被験者に、たくさんの写真を見せ、脳血流変化のパターンデータをコンピュータにインプットする。コンピュータはたくさんのデータの入力後、写真と脳血流の関係の法則性を構築。その後、同じ被験者が睡眠をとり、夢を見ている時の脳血流パターンを解析して、どのような種類の写真を見ている時のパターンに近いかをしらべて、その写真をモニターに映し出せば、大まかな夢の内容が分かるという仕組み。したがって、現状では、夢に出てくる物の、詳しい形や色までは、まだわからないが「男の人の顔」「女の人の顔」「車」「建物」など、カテゴリーレベルでは夢をあてることができるところまで来ている。

(アナ)

今後どうなる?

(むろ)

研究を進め、今後夢をオリジナルに画像化できる可能性もあるが、開発が進めば、神経内科や精神科での治療やカウンセリングにも応用できるだろうと期待されている。また、人間心理、夢の研究などの道具にもなっていくだろう。しかし、個人的な精神世界の研究なので、きちんとしたルールを作り、倫理的問題をクリアしながら、健全に育っていってほしい。

(アナ)

ありがとう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

くらし解説「最新研究 心はどこまで読める?」総合テレビ5/23(木)10.05-10.15生放送

あす5/23(木)10.05-10.15くらし解説「最新研究 心はどこまで読める?」総合テレビ

瞳孔の大きさから人の感情や注目の度合いを測るシステムや、

夢を画像化する研究が進み、注目されています。

文字通り「夢のような研究」の最新状況を解説します。

5/25(土)14.00-15.00 Eテレ

テレビシンポジウム「カガクの新しい風が吹いた日」

第2回科学の甲子園全国大会で、行われた、最先端科学者たちと若者たちのシンポジウム。

(室山が司会しています)

5/26(日)15.00-16.00 Eテレ

「第54回科学技術映像祭授賞作品から」

「よみがえる元寇の船~神風の正体に迫る」

(室山が解説します)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ニュース深読み「国産エネルギーの可能性は?」(生放送)5/18(土)朝8.45頃から9.30まで

最近注目のメタンハイドレートやレアアースなど、日本周辺の海から新しい資源が次々と見つかっています。一体それらはどのくらいのインパクトがあるのか?国産エネルギーを通じて今後の日本を考えます。

(出演)

柏木孝夫さん(東京工業大学特命教授)/木下健さん(日本大学特任教授)

デーブスペクターさん/香坂みゆきさん/小野文恵アナウンサーほか

| | コメント (0) | トラックバック (0)

キラリ「どうつくる?誰もが活躍する職場」2013.5.7

(アナ)

女性、障害者、お年寄りなど、いわゆる社会的に弱い立場に立たされやすい人が、生き生きと働き、能力を発揮できる職場環境をどう作るかが重要視されています。室山解説委員。どんな状況?

(むろ)

キーワードは「ダイバーシティ(多様性)経営」。アメリカでつかわれる概念だが、障害者、女性、少数民族の方など、社会的に弱い立場に立たされ安い人の能力を発揮させ、生かしていく経営のこと。男性中心社会の日本でも、近年その重要性が指摘され、経済産業省は3月末「ダイバーシティ経営企業100選」を発表した。今日はその話題を紹介したい。

(V1)障害者が活躍する職場

木村メタル産業(愛知県小牧市)はIT機器からレアメタルや金を抽出するリサイクル企業だが、この工場の社員のほとんどが重度知的障害の人。いたるところに情報の可視化(写真や文字でわかりやすく表示)の試みが行われ、ジョブコーチの活躍で、作業員の自主性を引き出すことに成功し、通常人の1.2倍もの業績を上げることに成功した。

宇佐ランタン(大分県宇佐市)は、作業者の多くが知的障害を抱えているが、従来の職人の仕事を手分けして、提灯生産日本一の企業に成長した。提灯の枠を木から針金に変え、乾燥するときにつるす道具を工夫するなど、様々なアイデアで、仕事をしやすい環境作りをしている。また地域の小学生の見学会などを通して地域社会に溶け込む努力をするなど、ダイバーシティ経営のモデル的な企業といえる。

(アナ)

取材の印象は?

(むろ)

職場の雰囲気が明るく、生き生きしている。プロデューサー的な人が、それぞれの特性を見抜き、出来ることをより合わせて全体を設計している。

(アナ)

日本の状況は?

(むろ)

女性の就業率でみてみると、就業者の4割が女性だが、じつは非正規雇用が多い。管理職比率はわずか1割。欧米に後れをとっている。

(V2)女性が活躍する職場

重松建設(愛媛県今治市)は、女性が活躍する建設会社。理系の女子を積極採用し、設計や現場監督として働いている。住宅建設現場に頻繁に顔を出し、顧客に携帯で進捗を毎日伝えるなど、女性ならではのきめ細かいサービスが人気。設計された住宅の特徴は、台所から全体が見渡せ、主婦の作業部屋や収納庫が大きく、掃除がしやすい仕切りのない床が続くなど、主婦が働きやすい工夫が各所に施され、注目されている。

(アナ)

ダイバーシティ経営の重要性とは?

(むろ)

「多様性」は社会の要請。様々な立場の人が、能力を発揮し、支えていく社会を一刻も早く実現したい。

(アナ)

ありがとう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

くらし解説「どうつくる?誰もが活躍する職場」本日10.05-10.15総合テレビ生放送

経済産業省が始めた「ダイバーシティ(多様性)経営企業100選」に選ばれた企業を例に

障害者、女性など、「社会的弱者」といわれる人が生き生きと活躍している環境とはどういうものかをお伝えします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »