ここに注目「COP18の課題」2012.11.26
(アナ)
地球温暖化が進行する中、今日から12日間、カタールのドーハでCOP18(国連気候変動枠組み条約締約国会議)が開かれる。室山哲也解説委員。今年の会議の特徴は?(むろ)
今まで温暖化対策を行ってきた「京都議定書」が今年で切れるため、その後の体制の内容を決める重要な会議となる。去年のCOP17では議論が紛糾し、次のようなことが決まっている。まず、日本などの先進国は、京都議定書の「削減量」は、世界の26%に過ぎないので、2013年以降は「すべての国が参加」する体制であるべきと主張。しかし途上国などが反対し、各国の利害も対立したため、結局「すべての国の参加」は2020年以降にし、さらに京都議定書を延長し「第二約束期間」とすることになった。これに、日本などが反発。結局、第二約束期間の削減には参加せず、自主的削減とする方針となった。
(アナ)
では、COP18で日本は何をするのか?
(むろ)
「京都議定書第2約束期間」の議論には参加しないが、「2020年以降の体制(すべての国参加)」の議論には参加することになる。
(アナ)
うまくいきそうか?
(むろ)
結論から言うと難しい。日本は、いままで、温室効果ガス-25%削減(2020年まで)を公約しているが、原発事故で達成が困難になっている。しかし削減目標の数字はそのままで交渉に入るため、非常に苦しい立場。日本のリーダーとしての存在感は薄れつつある。このように日本は困難に直面しているが、なんとか、温暖化防止対策を進めるためにも、がんばってほしいとおもう。
(アナ)
ありがとう。
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