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くらし解説「すすむ北極異変」2012.9.25

(アナ

今年の夏、北極海氷面積が観測史上最小を記録。科学者たちは、地球全体の環境にも影響する深刻な事態と懸念している。室山解説委員。どんな状況?

(むろ)

1980年の北極と比較すると、大きく衰退し、史上最小になった。今までの最少の2007年と比べても日本の面積2個分がさらに減少している。先日まで現地で調査していた日本の科学者に聞いても、15年前と比べて、現地の様子は大きく変化。氷の質は、以前はほとんど「多年氷」(越年氷)だったが、今年は「一年氷」(一年でとける氷。平たく割れやすく溶けやすい。)がほとんどという状況。海を泳ぐ白クマの様子が撮影された。氷の上に乗ったまま漂流したのだろうが、北極海を泳ぎ、調査船にしがみつくこともできず、たまたま浮かんでいた多年氷にしがみついてことなきを得た。

(アナ)

南極にも氷があるのに、なぜ北極の氷だけ減少するの?

(むろ)

厚さが違う。南極は大陸の上に平均2000メートルの氷があるが、北極は海の上に、平均2メートルの氷が浮かんでいるだけ。したがって環境の変化の影響を受けやすい。

(アナ)

原因は温暖化?

(むろ)

原因は温暖化だが、それに他の要因が重なって、加速度的変化が起きているらしい。北極海にもゆっくりした海流があるが、海氷がびっしり凍りついている場合、氷が動かない。しかし温暖化で一部に隙間ができると、そこがきっかけになって氷が移動を始める。やがて海流に乗って回転運動となり、それがポンプの役割をして、あたたかい太平洋の海水を北極海の奥深くに呼び込み、氷ができにくくなっていったのではないかとかんがえられている。

(アナ)

北極の氷がなくなるとどんな影響が出る?

(むろ)

北極と南極の氷は、太陽光線を跳ね返し、一種のラジエーターの役割を果たし、地球の気候を安定させている。北極の氷がなくなると、地球全体の気候のバランスが崩れ、予期せぬ影響が懸念される。また北極海の海水が温められ、海流も強くなると、周囲の環境や生態系にも影響が出る。日本への影響も考えられる。

(アナ)

社会的影響は?

(むろ)

北極海に隙間ができ始めたので「北極航路」とでもいえる新しい海の道ができ始めている。ロシア航路、カナダ航路の2ルートがあるが、今まで南回りの長距離を航海していた船が、進路を変えて北極航路を利用すると、燃料も節約でき、温室効果ガスの排出も減る、皮肉なメリットもある。(北極海の氷の減少は、温室効果ガスの増加が原因)しかしこれはあくまで短期的メリットで、長期的、巨視的には問題が大きいと思う。北極圏の資源は、石油が世界の1/4、天然ガスが世界の30%といわれている。各国がこの資源に目をくらませ、資源の収奪競争をはじめ、今までと同じように大量に燃やすと、地球温暖化をさらに悪化させる懸念があるだろう。

(アナ)

今後どうすればいい?

(むろ)

いずれにしても北極から目が離せない。日本は韓国や中国と同じように、専門の砕氷調査船を所有し、独自研究をし、北極海の異変の影響を科学的に調査する必要がある。また地球温暖化対策も続行する必要がある。

(アナ)

ありがとう。

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