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スタパ「深刻化する宇宙ゴミ」(2012.1.17)

(アナ)

昨日午前未明、ロシアの火星探査機がチリ沖太平洋上に落下と伝えられたが、去年以降アメリカ、ドイツと人工衛星落下が相次いでいる。宇宙で何が起きているのか?室山解説委員。どうなってる?

(室山)

人類はすでに6700個もの人工衛星を打ち上げているが、使用後も宇宙空間にとどまり、宇宙ゴミになっている。今回落ちたのは、ロシア火星探査機「フォボスグルント」。去年11月打ち上げたが、地球軌道を離脱するのに失敗し、地球を周回後落ちてきた。幸い被害はなかった。去年から、同じようなケースが続いている。アメリカ「UARS」(去年9月落下)。ドイツ「ROSAT」(去年10月落下)。いずれも被害はなかったが、燃え尽きずに一部地上に落ちる可能性が指摘されたケースが3つ続いており、今までにないこと。

(アナ)

宇宙落下物。なぜ多い?

(室山)

背景には増え続ける宇宙ゴミの問題がある。ロケットや衛星は宇宙空間に打ち上げられ、役目を果たした後、残存燃料で爆発したり、ぶつかり合って破片状になることがある。その様子をCGにしてみると、地球周辺を様々な方向に飛んでいるのが分かる。宇宙ゴミの多くは地上1000キロ以内にあるが、この区域は国際宇宙ステーションや観測衛星など多くの人工衛星などが飛んでいる場所で、国際的に問題になってきている。観測可能な10センチ以上の宇宙ゴミの数は、急増しており、2010年には約17000個になっている。米ソや中国の衛星衝突実験や、実際の衝突のたびに増加してきた。宇宙ゴミは毎年10機前後落下してくるが、ほとんどは大気中で燃え尽きる。しかし燃え尽きずに地上に落ちてくるものもある。人間に当たる確率は、現状がそのまま続けば1000年に一人にあたる確率。今までは人間が怪我をした例はない。

(アナ)

宇宙ゴミは宇宙空間で、どのくらいのスピードで飛んでいる?

(むろ)

秒速8キロの猛スピード。地上に落ちてくるものよりも、むしろ宇宙空間で飛んでいるものが、稼働中の人工衛星や国際宇宙ステーションに衝突することが心配されている。現に、1996年には、宇宙ゴミがフランス軍事衛星セリーズに物立っているし、2009年には、アメリカのイリジウム衛星とロシア軍事衛星が直接ぶつかるという、史上初の事故も起きている。また、国際宇宙ステーションは、大きな宇宙ゴミが飛んでくる場合は、事前に察知して軌道修正し、衝突を回避しているが、その数は、1998年以降9回に及んでいる。また回避が間に合わずソユーズに避難したことも2回あるという。

(アナ)

対策は?

(室山)

10センチ以上の大きさの宇宙ゴミは、地上などから監視し、衛星側で回避することができる。また1センチ以下のものは、例えば国際宇宙ステーションは気体を強化して、穴があかない構造にしている。問題は1-10センチの宇宙ゴミで、対応のしようがない。

(アナ)

今後どうなる?

(室山)

少なくとも宇宙ゴミの観測能力を向上させたり、機体をさらに強化するなど対策があるが、新たに打ち上げる衛星などをこれ以上宇宙ゴミにさせない工夫が必要。たとえば使用後残った燃料でコントロールして海に落ちたり、大気圏で燃え尽きたり、テザー(ひも)をとりつけて人為的に落下させるなど、研究が進んでいる。いずれにしても宇宙は人類共通の財産。宇宙の環境問題をこれ以上悪化させないことが重要だと思う。

(アナ)

ありがとう。

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