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ここに注目「“ただちに影響なし”の意味」2011.3.28

(アナ)

飲料水や野菜から放射性物質が検出された発表などで使われる「ただちに影響を及ぼす数値ではない」という表現が、わかりにくいという声があります。

室山解説委員。どういう意味?

(室山)

文字どうりにみると「現時点では問題はない」。

理解するために説明すると・・放射線の人体への影響のレベルはさまざまある。マイクルシーベルトでいうと、100万から1000万マイクロシーベルトは急性症状が出たり、高濃度になると死亡する危険なレベル。昨日から報道されている福島第一原発2号機の水たまりの値(1000ミリシーベルト以上=100万マイクロシーベルト以上)は急性障害を起こす数値。さらに下がって10万マイクロシーベルト(年)が健康被害が出る目安となっている(緊急作業員の上限値)。

しかしそれ以下は、別のフェーズのエリア。6900マイクロシーベルト(胸のCTスキャン)2400マイクロシーベルト(世界の自然放射能値)50マイクロシーベルト(胸のレントゲン)。最近いわれている水や野菜の安全の目安の暫定規制値は1kg当たり野菜が44マイクロシーベルト、飲料水が606マイクロシーベルトになる。この値は、急性症状が出るような危険なゾーンとは全く別物の世界だと理解する必要がある。

 つぎに低線量被ばくでも「将来がんになるリスク」があるのではと心配されているが、そのリスクは非常に低く、環境が引き起こすリスクに埋没してしまうほどだと説明する専門家もいる。しかも野菜と飲料水の暫定規制値は、1kgとったらという前提なので、実際には一度にそんなにとらないので、さらに数値は下がる。また放射性ヨウ素は半減期(放射能が半分になる)が8日なので、日がたつにつれて影響が減衰していく。このことから現状では、「ルール」を守っていさえすれば心配ないといえる。ただ放射線の基本的考え方は、「浴びなければ浴びないにこしたことはない」ということなので、被ばく数値はできるだけ低くする必要がある。

(アナ)

今後どうすればいい?

(室山)

私の話は2つのことが前提。ひとつは、「放射線測定を頻繁にし、速やかに公表したり対策を講じる」こと。もう一つは「原発からの放射性物質の排出をストップさせる」こと。たとえ放射性ヨウ素が半減期が8日でも、放出が止まらず、放射性物質が次々に出てくるなら意味がない。このことからも、原発の状況を止めるのは一刻を争うといえる。

(アナ)

ありがとう。

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