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スタパ「注目される神経リハビリ」2010.11.4

(アナ)

脳波などの脳の信号を使って、脳卒中の障害をなおすなどの「神経リハビリ」が注目を集めている。室山解説委員。どんなもの?

(むろ)

脳と体は連動している。体を動かす時は、運動野からの信号。指が何かに触れて圧力などを感じるときは感覚野が活動する。その経路が絶たれたりすると、感覚まひや運動障害があらわれる。神経リハビリは、脳波などの脳や神経系の信号をとらえ、それを利用してリハビリを進める手法。慶応大学理工学部の牛場先生の研究室では、脳波を使って、パソコン上の仮想空間(セカンドライフ)内のキャラクターを動かすことに成功。さらに、筋ジストロフィーの患者さんと、10数キロ離れた場所の学生さんが脳波を使って、セカンドライフ上で会い、コミュニケーションすることにも成功した。

(アナ)

どんな意味がある?

(むろ)

体が不自由で、社会での活動ができない人の社会活動を、セカンドライフ上で可能にする。このシステムを使えば、リアル社会にあるロボットなどを動かすこともできることになる。

(アナ)

これをどう医療に応用するのか?

(むろ)

脳卒中患者のリハビリにそのシステムを使って成果をあげ、世界的に注目されている病院がある。慶応大学医学部の里宇先生のチームは、重度脳卒中患者で片マヒ(指のびない)の患者さんに、この手法を使い、治療に向け研究中。手動かす(指をのばす)イメージをしてもらい、脳波抽出し、電動装置を動かす。これを繰り返して、治療を行うことで、装置なくても回復に向かった。別の患者の映像を見ると、治療前は、指のびないのに、2週間の治療後は、「装置なしで」指がのびるようになり、歯みがきブラシが持てるまでに回復した。

(アナ)

装置なしでなぜ回復?

(むろ)

例えば、運動野からの出力がうまくいかず、体性感覚野へのルートが機能している患者さんの場合、放置していると入力計もだめになってします。そこで、電動装置を使って脳波で操作させ、出力、入寮の両ルートを機能させ続けると、出力系の神経ネットワークが再編成され、装置がなくても動くようになる。別の患者の脳ん機能の変化をみると、治療によって、脳の運動野の活性化が起きていることも分かる。全体成績をみると、15人中、6-7割が改善し、中には、70歳代で回復している例もある。

(アナ)

神経リハビリ。今後どうなる?

(むろ)

現在本格的医療に向けて研究中。オールマイティではないが、リハビリのプロセスを強力に支援する手法として期待できる。また医学と工学が融合している点がユニークで、重要。今後に期待したい。

(アナ)

ありがとう。

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