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スタパ「COP10の論点」2010.10.20

(アナ)

おとといから名古屋で、名古屋で「COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開かれている。室山解説委員。どんな会議?

(むろ)

生物多様性をまもり、人間との共存の方法を探っていく国際会議。193の国と地域から、政府代表、NGO、企業関係者が1万人以上参加し議論する。

(アナ)

開催の背景は?

(むろ)

生物多様性の危機がある。たとえば「生物種」は、確認済みで約175万種いるが、未知のものを含めると3000万種-1億種いるといわれる。そして巨大な共存システムを構成している。ところが人間活動で自然破壊や乱獲がおき、種の絶滅。進行中。どうしても対策が必要。

(アナ)

COP10の議論の内容は?

(むろ)

大きく二つ。ひとつめは、「生物多様性の危機をくいとめる「新しい」国際目標」をきめること。2020年までの短期目標と2050年までの中長期目標をきめる。COP62002年)で「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」目標を立てたが、21の個別目標すべてが未達成で、COP10で再度議論することになった。議論の二つ目は、「遺伝資源へのアクセスと利益配分ルール」をきめること。「遺伝資源」とは、生物の遺伝子メカニズムを利用して、医薬品、化粧品。食品などを生み出せるもの。いままでも、抗がん剤(ニチニチソウ)、タミフル(八角)、マラリア特効薬などを生み出し、世界市場規模、年間50兆円以上の巨大な利益となっている。この利益配分を、先進国と途上国の間で決める議論を行う。しかし、対立が深く、議論の難航が予測される。

(アナ)

先進国と途上国でどんな対立が?

(むろ)

対立点2つ。ひとつは「対象範囲」。先進国(利用国)は、遺伝子そのものに限定し、途上国(原産国)は、派生物まで広くとろうとしている。におい参考。もう一つの論点は、「ルール適用時期」。先進国は議定書発効後を主張するが、途上国は発効前。なかには植民地時代にもさかのぼるべきとの意見もある。

(アナ)

難しい会議。どう乗り切る?

(むろ)

日本は議長国で、責任重大。ルールがゆるすぎると先進国が優位になり、きつすぎると、先進国企業が医薬品生産をできなくなり、結局途上国への利益配分も減ってしまう。両者が同時に利益を得ることができる、公平なルールを模索する必要がある。もっとも重要な生物多様性保全を実行しつつ、バランスの良い結論を期待したい。

(アナ)

ありがとう。

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