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2010年5月

スタパ「金星探査の意味」

放送で金星のところを火星と言い間違えたり、あかつきの距離250万キロを言い間違えたり、チョンボの連続の解説でした。一緒にスタジオにいた勘三郎さんに興奮したためか、まことに恥ずかしい限りです。これから気をつけます。すみませんでした。

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スタジオパーク「金星探査の意味」2010.5.27(GTV13.40過ぎから7分間)

先日打ち上げられた金星探査機あかつきは、順調に飛行を続けていますが、そもそも金星に何をしに行くのか?あかつきがめざす「惑星気象学」とはどういうものかなど、金星探査の意味について解説します。もしも時間が合えばご覧ください。

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スタジオパーク「小さな衛星の大きな挑戦」2010.5.21

(アナ)今朝、種子島宇宙センターから、H2Aロケットで、金星探査機あかつき+5機の小型衛星打ち上げが成功しました。室山解説委員。

(むろ)よかった。3日前天候重量で打ち上げ延期していたが、見事成功。HA17号機は安定した性能を見せている。(V1)H2Aロケット先端に、メイン衛星「金星探査機あかつき」が、その隙間に「小型衛星5機」合計6機が搭載され、宇宙に飛び立った。(P1)金星探査機あかつきは、世界初の金星の本格的気象衛星。金星のさまざまな謎を解明する。秒速100mの暴風「スーパーローテーション」もその一つ。そして、「惑星気象学」という、新しい視点を確立する。今日のお話の主役は5機の小型衛星。2つのグループに分けて説明する。(めくり)1つめのグループは、地球を周回する1-2キログラムの小型衛星3機。(はりつけ)「WASEDA-SAT2」(早稲田大学)はパネル展開、姿勢制御、画像撮影に挑戦。(はりつけ)「大気水蒸気観測衛星「KSAT」」(鹿児島大学)は、地域の技術者と共同して、水蒸気分布観測による集中豪雨の局地予報に挑戦。(はりつけ)「Negai」(創価大学)は、宇宙での情報処理や子供メッセージを搭載し、地球に落ちるときに「願」をかける。

(アナ)小型衛星の特徴とは?

(むろ)小型衛星の部品は秋葉原でも調達できるため、安い、早い、新鮮な衛星。宇宙開発の一つの潮流になりつつある。教育的にも有効だが、地域産業と共同制作できることから、宇宙開発の敷居を下げ、宇宙産業活性化につながる。

(アナ)もう一つのグループは?

(むろ)深宇宙にいどむ。「UNITEC-1」(大学宇宙工学コンソーシアム)。大学高専22大学。宇宙機関以外で、金星の軌道に挑戦するのは世界初。地球と金星の軌道間移動するので、人工「惑星」となる。また、衛星内に、6つの大学の学生手作りのコンピュータが搭載され、厳しい宇宙空間でどこまで耐えるか競争する「大学対抗PC生き残りコンテスト」も行われる。また「IKAROS」(JAXA)は、太陽風ですすむソーラーセイル型の宇宙ヨット。太陽光発電も行い世界が注目。(V2)帆は、遠心力を利用し、開くメカニズム。その様子を法室した小型カメラで撮影し、地球に送ってくる。(ST実物)それを可能にしたのが、ポリイミド樹脂の膜。厚さ0.0075ミリ(髪の毛の1/10)。薄い、軽い、丈夫(-200+200度OK。放射線にも耐える)100年前からのSFなどの発想が、この膜の出現で実現した。

(アナ)小型衛星。開発意義とは?

(むろ)若い世代が独創性を発揮して、未来型人工衛星に挑戦すること。また、深宇宙の苛酷な環境に耐える、新技術開発で社会貢献も可能。小さな衛星の大きな挑戦は「太陽系大航海時代」の到来といえる。

(アナ)ありがとう。

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金星探査機「あかつき」が解く宇宙の謎2010.5.24

    打ち上げ成功!

先週金曜日、国産ロケットH2Aで、見事打ち上げに成功した、金星探査機「あかつき」は、今後、半年かけて金星に接近し、金星の軌道上から2年間の観測を行います。地球は、太陽系の、内側から3番目の惑星ですが、金星は、地球の一つ内側。2番目の軌道を回っています。太陽に近いため、強い太陽エネルギーが降り注いでいます。そのため、「あかつき」の通信用アンテナは、熱がたまりやすい「おわん型」ではなく、平らに作られ、高温に耐える構造になっています。「あかつき」は、今まで謎が多かった金星の気象を調べる、いわば、気象衛星「ひまわり」の金星版です。このような本格的な惑星気象衛星が打ち上げられたのは、世界でも初めてです。可視光、紫外線、赤外線など、5台の国産カメラを搭載し、金星上空から地表までの大気や雲の状態、風や気温などを立体的に観測します。そして、「惑星気象学」という、新しい視点を確立し、金星の謎とともに、太陽系の進化のプロセスや、地球の気候や気象のメカニズムの本質にも迫ろうとしています。

    金星の謎とは

「あかつき」が探る、金星とは、どんな星なのでしょうか?今から46億年前、宇宙のチリが集まって太陽系ができるとき、金星と地球は、ほぼ同じ場所に、同じころ誕生しました。金星は、地球から最も近い惑星で、大きさも質量も似ているため、「地球の双子星」とよくいわれます。生まれた直後は、水の海があり、似た環境だったと考えられています。しかし、その後、両者は、全く違う運命をたどりました。地球は、その後徐々に気温が下がり、海が残り、大気中の二酸化炭素が、海に吸収され、酸素が生まれ、多種多様な生物が登場しました。しかし金星では、なぜか海が消え、苛酷な環境となっていきました。金星には、太陽系を代表する、数々の謎があります。金星は、地球など、一般的な太陽系惑星とは、逆の方向に自転し、磁場もありません。大気の90数%が二酸化炭素で、地表は、鉛も溶ける、摂氏460度の灼熱地獄。気圧も、水深900メートルに相当する、90気圧というすさまじさです。もし金星の地表に立つことができたら、まるで高温の圧力釜の中のような岩だらけの世界で、太陽が西から昇り、東に沈む、不思議な光景を見ることになります。さらに、秒速100メートルの猛烈な風が、常に吹き続け、60キロ上空を、厚さ20キロの濃硫酸の雲が取りまいています。金星が、明け方、銀色に明るく輝いて見えるのは、この濃硫酸の雲が、太陽光線のほとんどを跳ね返しているからです。金星は、地球よりも太陽に近いため、地球の2倍の太陽エネルギーを受けてはいるのですが、厚い濃硫酸の雲がそれをさえぎり、地表に届く太陽光線の量は地球の十分の一しかありません。金星の地表面温度が460度の高温になったのは、大気のほとんどを占める、二酸化炭素が、強い温室効果で熱をとらえ続け、気温が極端に上がった結果です。金星のこの姿は、ある意味では、温暖化現象の、究極の形ともいえます。

なぜ金星は、このような死の星になったのでしょうか?そして、なぜ地球は、生命あふれる豊かな星になれたのでしょうか?金星の謎を探り、地球との違いを調べることが、惑星がたどる様々なプロセスを知り、結果的に地球という惑星を深く理解することにつながります。

●「あかつき」がせまる金星の謎

「あかつき」は、金星の何を調べるのでしょうか。第一に、「スーパーローテーション」と呼ばれる、猛烈な風が、なぜ起きているのか、そのメカニズムに迫ります。普通、風は、自転する地面に引きずられて生み出されるため、自転のスピード以上にはなりません。金星の自転は243日でやっと一回転。速さは、秒速1.6メートルしかないのに、風は、秒速100メートル。自転の60倍もの速さで、一方向に吹き続けているのです。これは、地球では見られない現象です。地球の風は、複雑です。高緯度では偏西風が自転の方向に、低緯度では貿易風が自転と反対方向に吹き、さらに南北の風と絡み合って、熱、空気、水を地球全体に運搬し、複雑でバラエティに富んだ気候を作り出しています。一体、どのような条件が重なれば、金星のように、スーパーローテーションが吹くようになってしまうのか?そのメカニズムを知ることは、地球の複雑な風が、安定して吹き続けている秘密を探ることにつながります。そして、広く惑星を探査することで得られる「惑星気象学」の視点が、地球温暖化などによる、気候変動のメカニズムなど、わからないことが多い地球上の現象を、さらに深く解明することにつながると期待されています。「あかつき」は、このほかにも、硫酸の雲で起きているのではないかとされている、雷の有無を、実際にカメラで確認します。雷は、地球では、水分を含んだ積乱雲の中で起きます。もし金星で雷が確認されれば、あたたかく乾燥した大気で起きる、未知の雷のメカニズムと直面することになります。さらに、地球のように火山活動があるかどうかを調べるなど、金星の多面的な姿が浮き彫りにされます。

「あかつき」がおこなうような惑星探査は、私たち人間社会に、どのように役に立つのでしょうか?残念ながら、その成果が、今すぐ何かの役に立ったり、経済的利益を生み出すということはありません。しかし、長い目で見たとき、人間の意識や、社会を大きく変えていく可能性があります。

    解明進む太陽系の姿

人類は、今まで100以上の惑星探査機を、宇宙に送り出しました。探査機の映像やデータは、そのつど、私たちに、宇宙についての知的興奮と驚きを与えてきました。惑星探査の歴史は、人類の知識の拡大そのものであり、宇宙とは何か、地球とは何か、生命とはなにかという、根源的な問いかけを、私たちに示し続けてきました。探査機ボイジャーが撮影した、木星の衛星イオの写真は、生きている星特有の、ダイナミックな火山活動が、地球以外にもあることを、はじめて教えてくれました。土星では、望遠鏡では決してみることができない、複雑で精緻な輪の姿が、映し出されていました。そして、太陽系の果ての惑星、海王星の美しい姿に、世界中の人々が息を飲みました。探査機カッシーニに搭載されたホイへンスが送ってきた、土星の衛星タイタンの写真には、メタンでできた、川や海など、なぜか地球そっくりの風景が広がっていました。火星表面を探査した、探査機オポチュニティーが撮影した写真には、かつて火星に水が流れたことを示す、様々な証拠が映し出され、火星に生命が存在できる環境があったことを伝えてくれました。火星の風景は、どこか見慣れたもので、我々は、宇宙の中で孤独な存在ではないのかもしれないということを感じさせてくれました。ボイジャーは、今、冥王星を越え、太陽系の外に向かって飛んでいます。ボイジャーが、冥王星の外から撮影した地球をみると、宇宙空間は、漆黒の闇に満ち、地球のはかなさとかけがえのなさがわかります。人類が送り出した数々の探査機は、このように、太陽系や宇宙の知られざる姿を次々ととらえ、私たちの精神世界の拡大と進化を促していきました。宇宙を知ることは、人間とは何かを知ることでもあるのです。

    まとめ

さて、金星探査機あかつきは、今年の12月上旬、金星軌道に到着します。2年間に渡る金星探査は、私たちにどのような新しい宇宙像を伝えてくれるでしょうか。今後の探査の成功と、成果に期待したいと思います。

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がんばれ!宮崎

宮崎県の牛の口蹄疫が大変な状況だ。ぼくは、今から30年以上前、NHKに入局し、宮崎局でディレクター人生をスタートさせた。宮崎は農業県で、牛の番組もたくさんつくった。宮崎では牛のことを「ベブ」という。ベブは家族同然で、しかも最後は売られていき、畜産家の生活を支えてくれる大切な存在。人々の牛への愛情は複雑で、簡単には説明できない。中には、大切なベブと生活をともにし、寝泊まりを共にしていたおばあさんも実際にいた程だ。その宮崎が今、危機に直面している。いても立ってもいられない。僕に何が出来るだろうか。一刻も早く、この危機を脱出してほしいと心から願っている。

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打ち上げ成功!

金星探査機あかつきをのせたH2A-17号機は、今朝、種子島宇宙センターから無事打ち上げ。切り離しも順調のようだ。良かった良かった!今日のスタジオパークは予定どおり13.40過ぎから放送します。

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スタパ「小さな衛星の大きな挑戦」生放送21日13.40過ぎから7分間

天候不良で打ち上げが延びていたH2Aロケットは、金曜日の朝打ち上げられることになりました。それに合わせてスタジオパークの放送もその日の午後13.40過ぎから放送します。今度はのびないと思うのですが。。。いずれにしても打ち上げ成功を心から祈っております。

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放送延期

種子島の天候不良でロケット打ち上げが延期されたため、放送も延期します。スタジオパークは今週金曜日、時論公論は来週月曜日にとりあえず再設定されました。

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スタジオパーク「小さな衛星の大きな挑戦」2010.5.19 13.40すぎ7分間

/18の金星探査機あかつき打ち上げには、5基の小型衛星が相乗りしています。大学生や若者が考え出した小型衛星の紹介と、世界初の宇宙ヨット「IKAROS」などの解説をします。

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時論公論「金星探査で宇宙の謎に迫る」2010.5.18 23.50-24.00GTV

/18(火)朝打ち上げられる世界初の金星気象衛星あかつきとはどんな探査機か?100mの暴風が吹き荒れる金星の謎に迫ることでどのようなことがわかるのかを解説します。

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「おやじ臭」の謎

僕はもう56歳。汗をかいたりしたらいわゆる「おやじ臭」がするようになった。電車で帰宅するときも、「あ、あのにおいがしてきた。嫌だな。」と思うことが多い。何か立ち枯れの木のような、少しコオバしいような、だからといって決していいにおいではない臭い。愕然として憔悴していたある日、大発見をした。なんと家で飼っているペットのロビンの肉球が同じにおいなのだ。可愛いロビンと仲間だと思うと嬉しいような気もするが、やはり悲しい。しかし、なぜおなじにおいなのだろう?Rimg0502

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サイエンスゼロ「資源になるCO2を利用せよ」2010.5.15ETV22.00-22.35

番組のお知らせです。CO2は温暖化の原因で厄介者のように言われますが、最近CO2から直接エネルギーを作ったり、生物を介して多面利用するなど「災い転じて福となす」研究が活発化しています。その最先端の状況をご報告します。よろしければご覧ください。

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スタパ「生物パワーで地球を守れ」

(アナ)

地球温暖化防止が叫ばれる中、生物パワーを利用して環境を守ったり、CO2を減らす研究が各地ですすんでいる。室山解説委員。どんなもの?

(室山)

温暖化防止で重要なのは、「循環」の思想。生物パワーを利用すればさまざまな問題が解決する。(V1)西武池袋線武蔵横手駅では、敷地内にヤギの夫婦を飼い、草を食べさせている。今まで人間が草刈をやっていたが、仕事をヤギが代行して草取り。人間がやると、機械でCO2が出るし、刈った草は、運んで処分するため、コストがかかる。しかし、ヤギに食わせればコストも手間もかからないし、CO2も排出しない。最近、ヤギを使ったヤギビジネスが始動。この日はあるベンチャー企業が、福岡県の市役所で打ち合わせ。近くの学校にヤギを放す相談が行われた。ヤギを放す最適の場所の一つは、草の生えた斜面。ロープを斜面に事前に張り、それを伝ってヤギが移動し、草を食べるため、草刈の管理が簡単。計画も立てやすい。またヤギの歯は下半分がなく草を食いつくさないので、きれいに草が枯れても、根が残り、斜面が雨で崩壊したりしない。このようなヤギビジネスが盛んになりつつある。

(アナ)

なんだかほっとするね。

(室山)

この発想は昔よく見たものだが、循環型で持続可能社会をつくる優れた発想。

(アナ)

しかし、最近火力発電所や製鉄所のCO2が問題になっているが、膨大なCO2を直接へらす方法はないのか?

(室山)

(P1CO2排出が特に多い発電所や製鉄所のCO2を回収し、貯留するCCSが注目を集めている。しかし、地中や海底に貯留したのち、CO2をどのように安定的に保存するかが課題。そこで、CO2が出たのち、そのまま利用する研究が始まった。

V2)沖縄県の金武湾(きんわん)には、地域の電力をまかなう火力発電所が集中して稼働中。そこから出てくるCO2が混じった排ガスを利用する研究が始まっている。琉球大学瀬名波研究室は、発電所の排ガスをボンベに濃縮し、海水に溶かし、海藻を育てる研究をしている。研究の結果、CO2が2%濃度のとき、成長スピードが最大(1.5倍)になることがわかった。それを参考に海藻を育て、溶かすなどの処理をしてエタノールに転換。また食料にする研究も進めている。(P1:めくり)この発想は、温暖化と、「エネルギー」「食糧」問題を同時に解決するもの。地域つくりにもなる。

(アナ)

今年10月、名古屋でCOP10(生物多様性条約会議)が開催されるなど、温暖化を巡る状況も多面化しつつある。

(室山)

生物パワーで解決するこのような手法は「攻めの温暖化対策」とも言える。日本の技術で頑張ってほしい。

(アナ)

ありがとう。

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スタジオパーク「生物力で地球を救え」2010.5.10(月)13.40過ぎ生放送

番組のお知らせです。/10(月)13.40すぎからスタジオパーク7分間「生物パワーで地球を救え」を放送します。西武池袋線や北九州で始まった、ヤギを使った草刈事業や、火力発電所から出るCO2を海水の溶け込ませ、海藻に吸収させることでエネルギーと食料に変える琉球大学の研究などをご紹介します。お時間があえば是非ともご覧ください。

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