地球温暖化防止を楽しもう!2009.3.29
最近、子供たちと環境問題の話をしていて、気になることがあります。それは「温暖化防止」のイメージを、「辛い」「暗い」「苦しい」ものだととらえていることです。「車に乗れず」「クーラーを使えず」「物を浪費できない」人生。悲壮感に満ちた、夢のない苦行の日々・・まるで疲れた中年のサラリーマンのようなことを言う子がいます。一体、大人から何をどのように教わったのでしょうか?情報としては確かに正しいかもしれません。しかし私は、大切なことがすっぽりと欠けているように思います。
それは、「自分の足で歩いたり、自転車に乗ること」や「汗をかくこと」がいかに爽快で、愉快で、素敵なことかというポジティブな態度です。以前、動物学者の友人が「動植物が好きな子は、環境問題を身体で理解している」と言いました。生き物や自然のかけがえのなさを知る子供は、自分が何をなすべきかを自然に見つけ出すというのです。私たち大人が、今、子供にしっかりと伝えておかなければならないこと。それは「・・してはいけない」ということよりも、「・・することがいかに楽しい」かという視点ではないでしょうか。地球温暖化防止は、美しい地球の中で、生態系のバランスを崩さず生きていくことの大切さや、素晴らしさ、感動を再確認する、絶好のチャンスです。地球というシステムのすごさ、生き物の素晴らしさを、まず子供たちに伝えることが、全ての出発点になるのではないかと、私は最近よく思うのです。
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