障害者は「困った人」ではなく「困っている人」だ(2005.11.22)
上記の名言はテレビの福祉番組に出演している関係者が言ったこと。その通りだよなあ。障害がある人を健常の人は、手間のかかる「困った人」だという。口では言わないとしてもそう思っている。まちがいない。
しかし、障害者は「困った人」ではなく「困っている人」なのだ。「罪を憎んで人を憎まず」的発想から言えば、障害者は、自らの障害を見つめ、自分になりきれない状況を苦しみ「どうしたものか」と悩んでいる人なのだ。つまり障害さえ取り除けばその人は本来のその人になれるのだ。だから障害者は「困った人」ではない。「困っている」あるいはその人を「困らせている」障害をどのように克服し、その人らしく生きていけるかといった技術と支援を社会は用意すべきである。近眼の僕がめがねをかけて社会参加しているように。足の弱った人が杖をついて町を歩くように。欠落した部分を補完して、全ての人はその人らしく生きていく権利があるのだ。
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コメント
室山さんのブログを見つけて思わず書き込みしました。
宮崎に住む「落合孝通」です。室山さんが宮崎に赴任されてた時、「わたぼうしコンサート」で取材をしてもらったことがあります。その当時某企業で働いてましたが、52歳で早期退職して、今は音楽と福祉の仕事をしながら生きてます。NHK宮崎放送テレビ開局20周年番組で室山さんからテーマ曲を依頼され「私のみやざき」と言うのを作らせてもらいました。あの曲が私の音楽人生を決定づけました。本当に感謝してます。
又、時々お邪魔します。
投稿: 落合孝通 | 2009年4月 1日 (水) 22時59分